ー side真白 ー
私は目が覚めたとき、真っ暗な闇の
中に立ってた。
下は足首ぐらいまでの水で、
彷徨ってるところに1つだけ
光が見えたんだ。
あそこに行けば楽になれる・・・
私はそう思ってあるいっていったとき
誰かに手首を捕まれた。
後ろを振り返れば母さんがいたんだ。
『そっちに行ってはいけない』
『いったらもう、大切な人に会えなくなるよ?』
そう言われて私は母さんから
そこのことを聞いた。
私が行たのはなんか、死と生のはざまで
あの光にそのままいっていれば
私はしんでいたんだってことがわかった。
母さんはそれから私を守ってくれた
まだ死んではだめだと、
私のように後悔してはだめだといって、
久しぶりに母さんに怒られた。
それが私には嬉しくて・・・
母さんと会えるのはもうないけど、
母さんはずっと私をみててくれるから、
安心して帰ってこれたし・・・
「なにより・・・莉月の声が聞こえてきた」
私が莉月の方を向くと、驚いたように
目を見開いていた。
「莉月の話ね?ずっと聞こえてたんだよ?
まぁ殆どが組の話で母さんと笑ってた」