「行くぞ、早くしないとやべぇ」



俺達は急いで家に向かい、
親父達のいる部屋に向かった。
そこには、葉桜の組長も揃っており、
そこからは、殺気がダダ漏れだ。


「莉月、これはどういうことだ」


様子からしたら、葉桜の組長から
殆どのことを聞いていたようだ。

俺は畳にすわり、頭をさげる。


「今回のことは全て俺のせいです!
申し訳ありません!」

「謝るぐらいなら行動で示せっ
チッ、あの女か」


葉桜の組長は誰が企てたのか分かってる様子で
遠くを見つめていた。


「誰のことだ」


親父がそうきくと、
葉桜の組長は顔を伏せながら
話してくれた。


「俺の妻はな・・・唯吹は優しすぎた。
道端で倒れている不良は
片っ端から拾って手当てして、
ここにも何人かいるだろ?
その時にいた女を俺達は養子として迎えた
それが・・・間違いだったんだ」


目尻を押さえながら、俯いてる
葉桜組長から察するのはきっと
あいつのことだ。