ー side莉月 ー
真白がいなくなってから、
もう2週間だ。
どれだけ探しても出てきてはこない。
くそっ、どこに行ったんだよ真白、
お前は今、何をしてんだよ・・・
「若、入ります」
静かには言ってきたのは、
陽希に拓哉、『朱雀』『玄武』の幹部
翠、そして・・・翠の女。と、その側近か
なぁ、真白・・・お前にはこんだけの
仲間ができたんだぞ?
怖がる事なんてないだろ?
「どこにもいません。しってるところは
すべていきましたが、どこにも・・・」
どこに行ったのかすら
見当が付かない状態で、どうすれば・・・
「はぁ~い、おっ邪魔しまぁす!」
気持ちが悪いほどの猫撫で声で
入ってきたのは、いつかのCLUBに
勝手に来た奴だった。
たしか、自称姉だったか?
前は暴れてくれたもんだ。
「皆揃って何してるのぉ?
あ、もしかしてぇ、あのクズでも
探してるのぉ?無駄だよぉ?
絶対にぃ見つからないからぁ」
最後の言葉と同時に、
翠の女と白葉が女の顔の横目掛けて、
拳をふるった。
それプラス殺気だからな
女は真っ青だ。