今私は抱きしめられていた。
とても暖かくては・・・今までは
こんな事はなかったから凄く怖くなった。


「大丈夫だ・・・俺がいるから」


そう言って莉月は私を抱えて椅子に
莉月の間に座らせられ、
もう1人の男の人は前に座った。


「初めましてかな?真白ちゃん」


手をさしのべてきたその人の手を
どうしてか怖いと思った。

私は莉月のTシャツを掴み、
前にいる男から目線をそらした。


初めてあったのに・・・だけど
私はこの人は苦手な気がする。


「おいてめぇ・・・真白のこと
怖がらせてんじゃねぇよ」

「え?何かした?!」


怒っていたはずの莉月は何故か機嫌がよくなっており、
その時私はTシャツを掴んでいたんだと思い出した。


「すっすみません!は、早く皺を」


治さないと・・・じゃないとまた
閉じ込められる・・・
あそこはもういやだ。
戻りたくない!


「真白!落ち着け!大丈夫だ大丈夫」


莉月は落ち着かせてくれるように
私の背中を撫でながら抱き締めてくれた。


「ご、ごめんなさい・・・言うこと聞くから・・・あそこには帰りたくない!
もう・・・寒いのは嫌だ」


苦しいのは嫌だよ・・・痛いのは嫌だよ
何でもやるから・・・言うこと聞くから


「真白・・・俺はお前を捨てたりしない。
ここにいていいんだ。
寒かったら俺が暖めてやる。
だから、安心しろ」