ガ チ ャ・・・

寝室の方を見てみると昨日と変わらない
格好で立っていた真白がいた。


「起きたか真白」

「はい・・・そちらは・・・
新しいご主人様ですか?」


その言葉にあの拓哉までもが驚いていた。
そんなにストレートに
言うものじゃないからな。


「違うぞ?お前は俺の女だ。
誰にもやらない」

「はいご主人様」

「俺のことは莉月と呼べ」

「命令・・・ですか?」

「・・・違う・・お願いだ」


今までの真白が口にしてきたもの・・・

『ご主人様』 『命令』

『売る』 『買う』


お前はどんな環境にいた。
この2年間・・・お前はどこにいたんだ。


俺は真白の近くにより、
真白の青色の髪を撫でながら抱き締めた。

「莉月様?」

「莉月でいい」

「・・・莉月」

「あぁ」


やっと俺の腕の中に収められた。
もう離したくない・・・