それは、どっちのことなのか・・・
本当の？それとも、私が頼んだ？


「葉桜組組長・・・それが俺達の本当の父親だ」


葉桜組・・・それって、草薙組、橘組と
並ぶ極道だったはずだ。


「嘘・・・有り得ない」

「姉さん・・・」


なら、なんで母さんは死んだの？
助けられたんじゃないの？
白葉だってこんな思いせずにすんだはずじゃないの？


「姉さん、親父は・・・」

「聞きたくない。」

「姉さん！」

「私に父親なんていない！私にはっ
莉月しかいないの！」


私を助けてくれたのは莉月・・・
暗闇から私に居場所をくれたのは莉月・・
感情を教えてくれたのは莉月、
全部全部教えてくれたのは莉月だった！
助けてよ、莉月・・・



「真白！ごめん・・・言わないって約束じゃなかったの？」

「っ、しょうがねぇだろ！もう、あんな親父を見るのは懲り懲りなんだよ！」

「ならっ、真白の気持ちはどうなるの！
命掛けであんたらを助けてくれたのは、
葉桜組長じゃないでしょ！」


やめて・・・


「そんなのわかってるよ！」

「だったらもっと真白の気持ちを優先するべきよ！」


しゃべらないで・・・