「駄目じゃないですか。こんな汚らしい女を素手で触るなんて」
「これは失礼しました。若や貴方が汚れてしまいますね?」
いや、別に私のことはどうでもいいんだけどさ?
陽希達を侮辱した女なんかに触られると思うと気持ちが悪い。
「この・・・あんた何様なわけ?
ここは私のものなのよ!」
「次は、『もの』・・・ですか」
自分が思っていたよりも低い声が出ていたようで、女の顔は青くなっていた。
まぁ、そんなことは気にするわけもなく
私は、女に近づいた。
「さっきから聞いていれば、胸くそ悪い話ばかりですね?
『雇い主』『玩具』『暇』『とろい』
『身体だけ』『名前だけ』・・・
言ってくれますね?誰が誰の玩具なんです?誰が暇だから遊ぶ?誰がとろい?
誰が名前だけですって?
そんなに遊びたいんなら御坂って人に頼んで下さい。こっちはその人みたいに
『暇』ではないんですよ」
一応、落ち着きながら言ってみるもさっきのことを思いだしただけで
怒りで震える。
何も知らないこいつになんて、わかってほしくもないですが、
このまま返すのも私は嫌だ。