だから、そう怒鳴ってやったのに、

いつも通り可愛いらしく
笑う龍之介。

って、アホくさ。

なんで私が怒ってんのよ。



「で、何の用?」

「あー。学校終わって帰ってきたら、柚ママと会って、上げて貰ったよ!」



「だから、何で?あんたの家すぐそこでしょ?帰れ。」

そう言って、
トイレのドアを開けっ放しで、玄関の方向を指す。

「鍵忘れた?」