side柚


そのまま家に着いて、
リビングに戻る。

結局、お茶は買えなかったので、
冷蔵庫からお茶をだして、

ソファに座っている龍之介に渡す。

「はい。」

「ありがとう。」


そう言って笑う龍は、
やっぱり私の知ってる、龍之介だったから。


「えっと、龍之介……」

何を言えばいいのか、わかんない。

龍之介は可愛い弟で、

でも、
もう、それは、きっと違くて……。

龍之介の告白は、
本当なんだ。

私は……。

私は、

そう、
さっきからのこれは、

ドキドキなんか、じゃ、な、い……。