へっ!?どういうことですか!!?


少年の言った通り、廊下側の一番前には確かに私のと言えるだろう楽器ケースがかかっている。

私の席は窓側の後ろから2番目のはず。絶対あんなハズレ席じゃなかった!!



「どういう事ですか!?だってあた……」
「俺の名前は彰。瀬戸彰。あんたの隣の席だった奴」





何こいつ。
いきなり人の会話ぶちって自己紹介しやがった。



……ん?





「今、何と……?」



「だ−か−ら−、あんたの隣の席だったやつ」





「うっ……嘘嘘嘘!!だって私の隣の席の人は黒縁眼鏡の……」