「おはよう。君いつも図書室にいるんだねぇ」
「おはよう、ござい……ます…」
寝顔を見られてしまった。
それより先輩と初めて話してしまった……
こんな事言っちゃ悪いかもしれないけど、何か思ったよりもしゃべり方が気の抜けた人だなぁ。
「へぇ……こんな本読むんだ−。童話?」
「え、あ……はい。好きなんです…童話とか……ってえ!?」
あれ!?
膝の上に本がない!いつ取ったんだこの人!!
寝てる時ですか。てかいつからいるんですか先輩……
色々聞こうと思ったが、先輩は私の隣に腰かけて、私がさっきまで読んでいた本を真剣に読み出してしまったのだ。