なっちゃんはクラス替え初日から、いきなりグルッて後ろを向いて





「名前……何…?」




と言ってきた。
本当にいきなりなもんだったから




「へっ?」




と間抜けな声を出してしまい、これまた初日から俺となっちゃんの間に沈黙が流れてしまった。






「わわわ……ごめんね−。この子変な子だからさぁ。なっちゃん自分の名前から言いなさいよ!!ビックリされるっしょ!?あ、あたし南。南ゆいな。よろしく−」



「別に変な子じゃないし」



「十分変な子じゃん!」



「うるさいわよ、南」



「あ、また自分が不利になるとすねる−」