ブォーン…。





この音は…。





後ろを振り返って見ると…。








樹がやってきた。







樹はバイクを止めて後ろに乗れ合図をだした。





あたしも合わせて、後ろにのった。










―…。






海岸に着いて、降りた。






「樹ごめんね…」





「何が」





樹は不機嫌そうだった。





「あたし首になっちゃった…」







恐る恐る顔をあげると樹は悲しそうな顔をした同時に何かを言おうとしていたが、途中でやめた。








きっと"別れ話"なんだろな…。
そうだよね…。
あたしが、こんなんだから…。
きっと樹は呆れちゃったんだ…、嫌いになったんだ…。









あたしは心の中でマイナスな事しか思えなかった。















そして…。








「まぁしょうがないょ。次見つけな」







樹が爽やかな笑顔で言ってくれた。








「ん…ありがとう」






「んじゃDVD借りて俺んちいくか」






「ぅん…、あっ!樹!今日…泊まって…」





「いいょ」






「ありがとう」






あたしは樹の後ろに乗った。







樹は、安心させるような事を言ってくれたけど、あたしの中では安心できないでいた。