―…。


Kの海に着いたあたしは、彼に電話をした。





プルルルー…




「はぃ」




「いっちゃん?リィだけど、着いたよ」





「あいよー」






ピッ





電話を切り、彼が来るまで音楽を聞いて待った。







暫くして…。






ブーンブブン







彼が音を鳴らし近くまできてスクーターから降りて、あたしの元へやってきた。







彼の名前は高橋樹。






あたしの二個上の人。






今あたしは、この人に惚れている。








「どうしたの?何かあったのか?」







「…」





首を横に振った。






彼はあたしが口を暫く開くまで、不思議そうな顔をしてみつめた。