「甘えたい時は甘えてこい。いつだって受け止めてやるから」
そんなこと言ったら、私多分毎日のように湊君にタックルかましちゃうよ?
それでもいいの?
「このまま実花に甘え癖がついたらいいのに。実花に甘えられるの、だいぶ好き」
湊君はそう言って私の頭をクシャッとなでた。
「実花、プレゼント本当にありがと」
「……どういたしまして!!」
私はそう返事をして、さっきよりも強い力で湊君に抱き付いた。
湊君、決めたよ。
私ね湊君の誕生日当日には今みたいにギュッて抱き付いて言うの。
『生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう』
『ずっとずっと、誰よりも大好き』って。
そうしたらきっと湊君は、優しく笑って私にすごく優しいキスを落としてくれる。
番外編《◇甘えたがり》Fin.