唇が離れたと思ったら、おでこに軽くチュッとキスを落とされた。
「俺も割と自由に実花に触れてるから、実花も好きなときに俺に触れていいよ」
そう言って湊君は私の横をすっと通り抜いて私がさっきまで座っていたソファに座ってテレビのリモコンをいじり始めた。
……もしかして、気付いてる?
ここ最近の私の衝動っていうか…欲望に。
いや、まさかね。
ふるふると軽く首を左右に振ってから私はお風呂に向かった。
お風呂からあがって、リビングでしばらく湊君と会話をしてからそれぞれ部屋に入った。
私はカバンから今日手芸店で買ってきたものを机の上に広げ、作業をはじめる。