颯爽と湊君が立ち去って行ったドアを見つめながら、私はペタンッと地面にお尻をついた。
「テーブル拭いてるくらい、いいじゃん……!!」
不意打ちでキス、しなくてもいいじゃん。
付き合い始めてから湊君はだいぶスキンシップが多くなったように感じる。
嫌じゃないけど…むしろ嬉しいけど……。
不意打ちはやっぱりビックリするし後からくる恥ずかしさがハンパじゃない!!
右手の甲を頬に当てると、案の定熱くなっていた。
「はー…幸せすぎて、どうしよ」
……って、床にへたりこんでる場合じゃない。
学校に行く準備しなくちゃ。