「初キス、実花にあげる」 「えっ…ええ……!?」 俺、ずっと彼女いたことなかったんだよ。 彼女にしたいって。 本気で好きだって。 そんな風に思ったのは実花が初めて。 「だからさ、実花。俺の彼女になれよ」 ひょいと実花の腰に腕を回し、実花の体を持ち上げる。 「きゃあ!!」 実花は驚きの声を上げてから上半身を支えるために俺の両肩に手をついた。 俺を見下ろす体制になった実花は赤い顔をしかめ、それから……。