「……誰にもやらねーよ」
すると実花は回れ右して駆け出した。
どこ行くんだよあいつ!!
実花を追って俺も駆け出す。
橋の上、橋の真ん中あたりで手首をつかみ、なんとか実花の逃亡を阻止する。
「もう俺、すでに走りつかれてるからこれ以上走らせないで」
そう言ってのぞきこんだ実花の顔は真っ赤で。
そのことが嬉しかった。
「……奈津美に告白された俺に対して実花が言ったのと似たような言葉だろ。俺の言葉は要約したら『付き合ったらダメ』になるんだから」
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