……ひとつってことは、不正解か…?

実花は秀と一緒にいるはずだし。


不正解だとしたら、一体どこにいるんだよあのバカ!!


心の中で悪態をつきながら、両ひざに手を置いて上がった息を整える。

持久走した時並みに疲れた。


橋の手前で立ち止まり、荒く息をする俺のもとに駆けよってくる足音がひとつ。

橋の上にいる人が心配して来てくれてるのか……?


大丈夫って言わないと。
ただ走りすぎただけって言わないと余計な心配をかけてしまう。



顔を上げようとした、その時だった。