そして言ったんだ。



『あんな最低なことをしたわたしの告白にきちんと答えてくれてありがとう』



俺は小さくうなずいて、そっと奈津美の頭を撫でた。



「……みっちゃん、行かなくていいの?実花ちゃんと齋藤君のところ」


「いや、場所分かんないし」



鬼のように秀の携帯に電話かけてやろうか。着信履歴を俺の名前で埋めてやる。


そう決意した時、携帯が短く震えた。

……SNSのメッセージ?



《夕陽が綺麗に見えて、水の音が聞こえて、休日には子供の声がよく聞こえる場所に行ってきます》



それは秀からのメッセージだった。