「なあなあ!!二條さんのファンクラブ作っていい!?」


「えっ……ファンクラブはちょっと……」



恐れ多いっていうか。
かなりハードル高いから拒否させてもらいます。



「ダメ?……じゃあさ!!実花ちゃんって呼ばせてよ!!」


「そのくらいなら全然かまわないよ。ていうか許可とってくれなくても呼んでくれていいのに」



「え、まじで?じゃあさっさと実花ちゃんって呼ぶようにしてればよかったー!!」



床をバシバシと叩いて悔しがる斎藤君がおかしくておかしくて、声をあげて笑った。



「あはははっ……あー、斎藤君面白いね!!私も斎藤君のこと、秀君って呼んでいい?」


「え、まじでいいの!?むしろ呼んでくださいって俺が土下座したいくらいなんだけど!!」



土下座なんてしないでね!?