湊君はギュッとさっきよりも強く私の体を抱きしめる。



「言えよ。なんでも遠慮せずに言え。何度言ったら分かってくれるんだ?」


「だって……」


「…まあ、この前みたいに温泉玉子作ろうとして玉子破裂させた程度のことは別に報告してくれなくてもいいけど」



そう言って、湊君はクスッと笑った。

って、今絶対思い出し笑いしたでしょ。


確かに私はこの前、温泉玉子を電子レンジで作ろうとしてたら玉子を破裂させた。
電子レンジを掃除してる私を見て湊君は爆笑。

珍しくお腹を抱えるくらい大笑いしてた。



「…体調不良とか、何か怖い思いしたとか、悩みがあるとか。言える範囲のことなら俺に言え」