「始業式があった日の次の日、封筒がポストに入ってたの。開いたらその手紙と写真が出てきて」 そう言うと湊君はしかめっ面だった顔をさらにしかめた。 「これ、俺にも関係あることだろ。なんでひとりでなんとかしようとしてたんだ」 湊君に頼るの、申し訳なくて……なんて言ったらさらに怒られる。 言ってしまおうか。 私が湊君に報告できないでいた、『もうひとつの理由』を。 「……もう、分かっちゃったから。」 「何が」 「犯人」