*実花Side*



うーむ……さすがにこれは問題だよね。

私は自分の部屋の机に広げた封筒の中身を見て腕を組んだ。


カチカチと秒針が時を刻む音が耳に届く。
この時計の針の音が、『こうしたらいいよ!!』って感じの助言の言葉だったらいいのに。


なんてバカなこと考えてるのはよそう。
時間の無駄だ。



「実花ー、俺のネクタイ実花の洗濯物に混ざってないかー?」



突然ドアの向こうから聞こえてきた湊君の声にビクッと肩を揺らす。

突然の声にはやっぱり誰が相手でも驚いちゃう。



「ちょっと待って!!」