「誰がケチだ、誰が」
そんな言い合いをしつつ、隣に座る実花の肩に頭を乗せる。
「……湊君、今の見た?ニコちゃんマークの花火だったよ」
少し上ずった声で空を指さしてそう言う実花。
さっきまで俺を『ケチ』とか言っていた実花が、俺の行動に動揺してるのがなんだかおかしい。
「見てた。綺麗だったな」
「あっ、次はハート…スイカもある!!」
「……実花、楽しい?」
そう尋ねると、実花は肩に頭を乗せる俺に視線を向け言ってくれた。
「すっごく楽しい。誘ってくれてありがとう、湊君」
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