「――――」 ―――ドンッ…ドンドンドンッ!! 何発も連続で打ち上げられた色とりどりの花火の音に、俺の声がかき消された。 実は、計画的犯行。 アナウンスで聞こえてきたんだ。 『次は色とりどりの花火を間を置かず連続で打ち上げます』っていう言葉。 カラフルな花火で打ち消された言葉は、実花への気持ち。 いつかきちんと伝えたい言葉。 「あっ、また聞こえなかった!!もう1回!!」 「もう言わない」 「えっ、ケチ!!」