『変なところで律儀なんだから!!』
走りながらこんな会話をしたのは記憶に新しい。
そして、ふたりして遅刻寸前になって学校に飛び込んだことはその現場を見た生徒の脳裏に焼き付いてしまったらしい。
噂は広がりに広がって。
鎮静する気配が全くない。
……まあ、湊君のファンに呼び出されてボコられるとかそういう事態が起きてないだけまだマシだけど。
そんなことを思いながら、そして生徒の好奇の視線を感じながら廊下を歩いているとトンッと肩を叩かれた。
「実花、おはよ!!」
「あ、若菜。おはよう」
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