「覚悟しとけよ、ってこと」 そう言い残し、湊君は部屋から出て行った。 座ったまま力が抜けた私は、グデッと上半身をベッドにもたれかからせた。 「な、なんなの一体……!?」 急激に上昇した体温も、いつもよりずっと早い鼓動も落ち着くまで時間がかかった。 なんとか再起可能になって慌てて学校に行く準備をしている私を湊君が待っていてくれて、また少し体温が上がった気がした。