「まあ、それはいまでもご健在だな。」


ニヤニヤしながら言う亮樹兄ちゃん。


「ち、違うって!大丈夫だもん!」


ふたりして笑っちゃって、こっちが恥ずかしくなる。


でも、突然茜さんが腕時計を見て。


「あっ、亮樹先生。次の回診行かなきゃ行けませんよ。...桜ちゃん、また明日ね?」


「そうだな。ゆっくり休んどけよ?じゃあな、桜。また明日。」


そう言って、あたしの病室から出ていった。