「最初、俊哉と話しててイラッとしたけど、なんだかんだで良かった。勝ったし」






「......あれね、結城君には困ったよ。目立つし、勘違いされるし」






「何.....また俊哉の彼女って言われたの?」





「うん。近くにいた女の子達にね」





周りにいた子が悪いわけではない。悪いのは結城君だ。





「俊哉、やっぱりやだ。むかつく」





「ふっ、何それ、仲良くしなきゃ。同じ部活の仲間でしょ?」





「それとこれとは別の話し」





そう言って、試合後にチームメイトに無理矢理引っ張られた時と同じように、嫌そうな顔をしてる。