私達が来たのは近くのショッピングセンター。


そこにとっても美味しいクレープ屋さんがあり

美樹が私をそこに誘うときは決まって優の愚痴が始まる。



「きーてよ、結良。

優がさ、最近デート誘ってものってこないんだよね。

理由きいても答えてくれないし。

これって何かあるよね?!

私の話もろくに聞かないんだよ?!」



口調は起こっているのに口元は緩んでいる。

たしかに、ここのクレープは美味しい。



「優もなにか用事とかあるんじゃないかな?

もしかしたら、美樹にサプライズしようとしてるとか!」


私がそう言うと美樹は満足したみたいだ。


「それならいいんだけどさ~。

で、結良はどうなの?

やっぱり薫のこと好きなんでしょ?」