1学期も後半に入りジメジメとした空気が教室を漂う。


今はLHR。


2学期に行われる文化祭の話し合いだ。


「ねぇ、結良はさ何やりたい?」


薫は、キラキラした笑顔で私に問いかけてくる。


よほど楽しみなんだろうな。


「私は、みんなに合わせるよ。
薫は何かやりたいのでもあるの?」


そう尋ねるとしばらく悩んで



「俺はねー、お化け屋敷かなー。
人が驚いてるところみるのってワクワクしない?!」


「そ、そう…」


そんな子犬のような目で見つめられても…