キミを想えば想うほど、切なさが増す。
苦しくて胸が張り裂けそうだよ……れお。
ねぇ、逢いたい。
いったい、いつまで待てばいい?
「しずく先生、プラネタ……ウムってなに?」
「あは、プラネタリウムだよ。レイ君、行ったことないの?」
「うん」
「お部屋の中で星を観るの」
「星?」
途端に目を輝かせるレイ君。
無邪気な笑顔が可愛くて、思わず頬がゆるむ。
今日は遠足の日で、みんなでプラネタリウムにやって来た。
「あ、藤里君。男の子たちのおトイレお願い出来る?」
「了解。うちのクラスの女子も頼むわ」
「わかった」
トイレを済ませ、みんなで中に入って席に着く。
上映が始まると、賑やかだった館内は急に静かになった。
プラネタリウムの中に輝く綺麗な星。
れおと一緒に観た星を思い出して、胸が苦しくなった。
流れ星を観たこともあったね。
懐かしいなぁ。
あの時願ったことは、まだ叶っていない。
いつか叶う日は来るの?
もう、それすらわからなくなってる。
不意に涙が出そうになって、唇を噛み締めた。
「月城……」
隣から聞こえた声に振り向けば、薄暗い中複雑な表情を浮かべる藤里君の姿。
「ツラい?」
「ううん……大丈夫」
「ウソつくなよ。泣いてんじゃん」
「大丈夫……だから」
ツラいなんて思っちゃいけない。
れおも頑張ってるんだから。