その視線に私は時が止まる魔法にでもかかったみたいに動けずにいた。

すると歩さんは目をそらし

「怒ってないし…よかった無事で」

小さい声でボソッと呟いた。

聞き取れなかった私は

「えっ?何?」

って聞いたけど

「何もないわよ」

とはぐらかされた。

いや絶対何か言ってたし……

「さ、さっさと行くわよ」

っていつも以上に満面の笑みを浮かべた歩さん。

な何よ!急に…