歩さんの言葉に私は絶句した。

「ひょ!?そんな馬鹿じゃないもん!!」

「はぁ!?馬鹿でしょが!!知らない男に付いて行こうとする事態!」

「な、何でそんなに怒ってんのよ!」

もうすでに半泣きになっている。

だって本気で怖いだもん‼

歩さんが怒ったとしても今日見たいに激しく怒ったことはなかった。

いつも子供をしつける母親のような怒り方だったから。

「はぁー」

な何でため息!?

歩さんは肺の中にある酸素をすべて出してしまうじゃないかってくらい大きなため息をついて私をじっと見た。