「そう、です。」

はっ、と目線をすぐにそらし小さく返事を返す

ぼーっと突っ立っていた自分にようやく気づいて席につこうと動き出す、と

ガコンッ

焦っていたから思いっきり足を机にぶつける

いてっ、と

私が思ったと同時に

「いてっ」

とどこかで声がした

振り向くといたずらに笑う先生と再び視線が交わった

なんだかおかしくてくすっとついつい笑みがもれる

あっ、しまったと思った瞬間には

先生とふたりでくすくす笑い合っていた


思えばこの時から好きははじまってたのかもしれない