郁哉くんに連れられた私は、人影の少ない川に出た。





「あのさ、俺、何事にも一生懸命な桜木さんがすごい好きなんだ。




だから、ちょっとずつでいいから、俺と付き合ってほしいです。」






突然の告白にどうしたらいいのかわからなかった。






理想の人で、自分に自信もなかった私は、ジンクスのことがふと思い浮かんだ。





『キャンプファイヤーの後に付き合うことができた男女は、ずっと仲良くいられる。』





頭は真っ白だったが、この上ないチャンスだと思った私は、






「はい。わたしで...よければ...。」





と返事をしてしまった。






「ほんとに?やったー!!」







さわやかすぎる笑顔で喜ばれたら、どうしたらいいかわからないよー。







交流会から私たちは付き合うこととなった。