それからというもの、キャンプ恒例(?)のグループワークや夜のキャンプファイヤーを済ませた。




その間、私は郁哉くんと何回か話をする機会があった。






郁哉くんがスポーツ選抜を狙ってることとか、好きな歌手の話とか、勉強の話とか...。いろんな話をして盛り上がった。







こんなに時間が経っていくのが速い感覚は久しぶりだった。








「ねぇ、桜木さん、ちょっといいかな?」






キャンプファイヤーの後片付けをしていると、郁哉くんから呼ばれた。






郁哉くんとの時間を狙っていた女子たちからの視線はちょっと痛かったけど...。