それから1週間、蒼空くんはお昼休みとか放課後とかに1日1回は私たちに会いに来てくれた。
お互いの中学の話とか、蒼空くんの友達の話とか、蒼空くんが主導しながら私も話して次第に仲良くなっていった。
今日も、放課後に蒼空くんは私のクラスまで来てくれていた。
なんか申し訳なく感じちゃうなぁ。
「わざわざ来てくれてごめんね。」
「いいの!気にしなくて!」
「ねぇ、蒼空くんの友達のところに行かなくて大丈夫なの?」
蒼空くんの友達もどんな人なのか知りたいし!
テンション高かったりして!
「彼氏とかいなかったら、紹介してあげよっか?
「え。あ...」
彼氏という言葉に戸惑っていると、
「紹介して―!」
くるみ、ずいぶん必死だな...。
「そうと決まればうちのクラスにおいでよ!まだ残ってグダグダしてるっぽいから!」
「陽菜も行こう!」
くるみにも誘われ、私は蒼空のクラスへ。