「俺はそんな約束した覚えないし、今の彼女は理沙ちゃんだよ?」






い、今の彼女は理沙ちゃん?







しかも名前で呼んでるし。私なんて「桜木さん」のままだし。








郁哉くんの言ったことを詳しく理解するのに時間がかかった。







「てか、勘違いしてるのは、桜木さんのほうじゃない?俺は本気で好きだとか、付き合ってるとか思ったことはない。ただ、桜木さんみたいなこと付き合ってみたかっただけ。それじゃ。」






そう言い残して、理沙ちゃんの元へ戻ってしまった。





☆ ☆


そこから私は、あまり興味がなくなっていったのかもしれない。