その中で、取るべき選択と、取りたい選択の矛盾を解消したくて。
どちらか一つなんて選べないから、上手に折り合いをつけたくて。

けれど、結局、溺れる。
胸を痛めるだけで、溺れておしまい。

どうしたらいいの。
どうしたいの。
どうするべきなの。

息が、心が、苦しい。

それは泳いでいるからなのか、こんなことを考えているからなのか。
それだけでも、はっきりすればいいのに。



夏休みが明け、二学期になった。
しかし、心のもやを全く解消しないまま、私は現状を維持していた。