今まで、何度も何度も泣いてきた。
二つの恋に揺れ、沢山の涙と傷を負ってきた。


灯を傷つけ、圭汰を傷つけ、自分を傷つけ、それでも、私は追い続けた。

愛とは何か、本当の恋とは何か。


苦しみ、傷つき、それでも必死に追いかけた先に、やっと見つけた答え。

こんなに曖昧で惨めな私でも良いと言ってくれるなら、私はもう、迷わない。
君だけを想って、君だけの元へ会いに行く。


だからどうか、待っていて。

揺れて揺れて、何度も迷ったけれど、この恋の終着点は、君だから。


足が、体が、心が、灯に向かって動いている。
もっともっと早く、もっともっと早くって、全身が急かしている。

君に会いたいって、体中が叫んでいるんだ。