違うのに。
そんなんじゃないのに。
そんな話、どうだっていい。
私は、灯が好きなんだよ。
好きだって気づいちゃったから、どうしたらいいか分からないんだよ。
ねえ、分かってよ、灯。
そう思っていたら、勝手に体が動いていた。
「だから、まだ分からないっていうか・・・。・・・・っ!?」
灯の、息を小さく吸い込む音が聞こえた。
自分でも、驚いていた。
どうして私は今、灯にキスしているのだろう。
灯が好きだと思って、思いが溢れて。
そうしたら何故か、キスしていた。
気持ちと行動が繋がっていない気もするけれど、それが事実で。