「うん、そうだね。・・・まあ、ともの場合は異常だったけど」
「おい、それどういう意味だよ」
「はははっ」
私が笑うと、灯もほっとしたように微笑んだ。
「あっ、そうだ。なあなあ、俺の部活の部長とマネージャー、デキてるって知ってた?」
「えっ、何それ、知らない。部長とマネージャーって、誰と誰?」
私がそう尋ねると、灯はニヤッと、怪しげに口角を上げた。
そして、
「こっち来て」
と、手招く。
やっぱり私も女子高生だから、こういう類の話は気になって、何の遠慮もせずに灯に近づく。
「誰のこと?」
私がワクワクしながらそう問うと、灯も楽しそうな顔をして、私の耳元に顔を近づけた。
「っ・・・・!」
急に詰められた距離に、私の心臓がドキッと跳ねた。