二年生で同じクラスになってから話すようになったため、灯と私は、まださほど仲良くなかった。
だから、急に呼び止められたことに、とても驚いた。
「どうしたの?」
「・・・俺と・・お、おおおお」
「・・・・は?」
緊張しているのか、灯はカミカミの言葉を発しながら、パチパチと何度も瞬きをしていた。
私はそんな灯を眉を顰めながら見つめる。
「・・・俺と!付き合ってください!!」
そして、急に俯いていた顔を上げたと思えば、灯はそう、大声で告白してきた。
私は目を見開いて、言葉を失う。
予想もしていなかった、灯からの告白。
本当にびっくりした。
でも、圭汰と別れたばかりでまだ未練が残っている私には、灯のことなんて考えられなかった。
灯とも、出会ったばかりだったし。