それが、なんだかとても辛かった。

私と圭汰の恋は、本当に存在していたのかな、と何度も不安になった。


圭汰と別れてから、周りから見れば平穏な日々を送っていた私が、急に落ち込んで暗くなったため、家族や友人らはみんな、とても心配してくれた。


最悪なことに、二年生で、圭汰が私の担任になった。
一年生の頃ならきっと嬉しかっただろうから、その時、担任になってほしかったと思った。


そんな時期だった。

灯に告白されたのは。



放課後になり、部活をしていない私は、帰ろうと下駄箱にいた。

「なあ、宮咲」

突然後ろから声を掛けられ振り向くと、真っ赤な顔をした灯が立っていた。