すると、灯の顔が綻び、
「行こっ!」
と、私の手を引いて、歩き出した。
「わっ!ちょっと、とも・・!」
いきなり歩き出されて、私はバランスを崩しながら灯について行く。
ごめんなさい、圭汰。ごめんなさい、神様。
今日は、今日だけは。
灯との時間を、楽しませてください。
その日、私達は近くのショッピングモールで、色んなお店を見て回った。
街は当たり前ながら、クリスマス一色で、どのお店もきらきらと輝いていた。
私はゲームセンターで灯に、サンタクロースの帽子をかぶった白い犬のぬいぐるみを取ってもらった。
他にも、アクセサリーショップを見たり、お店でご飯を食べたりした。