望未ちゃんはそんな私を、冷めた目で見つめて、
「止めて、なんて偉そうに。止めて下さい、でしょう?」
「・・・・止めて、下さい・・・」
私は望未ちゃんに頭を下げた。
望未ちゃんは満足そうに、甲高い笑い声を上げて、
「じゃあ、灯と別れてよ」
「っ・・・・」
私は顔を上げて、望未ちゃんを見る。
望未ちゃんは、私を睨んでいた。
「・・・言われなくても、そうするつもりだから」
「本当?なら、良かった。二学期が終わるまでには、別れてね?じゃないと・・・」
望未ちゃんは私の肩に手を置き、顔を近づけると、耳元で、
「どうなるか、分かんないよ?」
と、低い声で囁いた。