それでも、どうしても反論したかったのか、妹はいかにも今考えついた言葉を返す。
それが少し的を得ていたから、私は一瞬、口を閉ざす。


「・・・失礼ね。もうウインナーあげない」
「わーっ!ごめんなさい、ごめんなさい!ともくんと付き合ってから、お姉ちゃん、見違えるほど頑張ってるよ!」
「見違えるほどって、どういう意味よ。貶してんの?」
「いや、そうじゃなくて!彼氏のために一生懸命だなーって。・・・あ、今の褒め言葉!」

そんなにウインナーが欲しいのか、妹は必死にフォローを入れる。
まあ、所々毒づいているんだけども。

でもその毒が、私の気持ちを見透かしているようで、ほんの少し傷ついた。


未練タラタラ。頑張っている。恋人をしている。

・・・まるで、私が灯との恋愛を演じているみたいじゃないか。